概要
これは木造部材の断面計算を行うプログラムを集めたもので、「垂木」「母屋」「小屋梁」「小梁」「大梁」「柱」「一般部材」の計 7 項目で構成されています。
このうち、「一般部材」は設計応力が既知の部材の断面検定を行うもの、その他は所定の荷重条件のもとでの応力計算と断面検定を行っています。
計算方法は、関連告示、ならびに日本建築学会「木質構造設計規準・同解説」 ( 2006 ) に従っていますが、これらに記載のない部分については慣用的な設計法に基づいています。
最初に表示されるメニュー画面から該当するアイコンを選ぶことにより各項目が起動します。操作の全般は弊社販売の「チャート8」シリーズとまったく同じですので、これについては同プログラムのマニュアルないしヘルプを参照してください。
各項目の詳細は個別に用意されたヘルプにありますが、以下のリンク先から参照することができます。また、データファイルはすべて XML 形式になっていますが、各項目で使用される拡張子をここに示しておきます。
垂木 |
*.t01.xml |
母屋 |
*.t02.xml |
小屋梁 |
*.t03.xml |
小梁 |
*.t04.xml |
大梁 |
*.t05.xml |
柱 |
*.t06.xml |
一般部材 |
*.t07.xml |
ここでは、すべての項目で共通に使用される「ユーザー登録値」の入力方法について解説します。
使用材料の登録
使用材料の入力部分にある リストから選択 をクリックすると、別ダイアログに登録済みのリストが表示されます。設定項目は以下の通りです。
・名称 各リストを識別するためのもので、通常は樹種の名称等を入力します
・基準強度 Fc : 圧縮 / Ft : 引張 / Fb : 曲げ / Fs : せん断 ( N/mm2 )
・材料定数 E : ヤング係数 ( kN/mm2 )
プログラム内の初期設定値として、あらかじめ 4 種類の無等級材の常用値が登録されていますが、この値は自由に変更できます。以下、このリストの下部にある各リンクの機能について解説します。
選択項目を使用
ダイアログを閉じ、リストで選択されている項目の値をプログラムの該当蘭に転記します。
編集
リストで選択されている項目の内容を別ダイアログで変更します。
削除
リストで選択されている項目を削除します。
新規登録
リストに新たな項目を追加します。別ダイアログで値を入力してください。
固定荷重の登録
固定荷重の入力部分にある リストから選択 をクリックすると、別ダイアログに登録済みのリストが表示されます。設定項目は以下の通りです。
・名称 各リストを識別するためのもので、通常は仕上げ材の名称等を入力します
・固定荷重の値 ( N/m2 )
以下、このリストの下部にある各リンクの機能について解説します。
選択項目を使用
ダイアログを閉じ、リストで選択されている項目の値をプログラムの該当蘭に転記します。
編集
リストで選択されている項目の内容を別ダイアログで変更します。
削除
リストで選択されている項目を削除します。
新規登録
リストに新たな項目を追加します。別ダイアログで値を入力してください。
ここには、参考値として、基準法施行令に定められた仕上げ材の名称とその固定荷重の値が列挙されており、値を直接入力する代わりにここから選択することもできます。
各項目のチェックボックスが並んでいますので、必要な項目を選択した上で 選択項目の合計値を計算 をクリックしてください。選択項目の合計値を計算し、それを「固定荷重」欄に転記します。また、「名称」欄には、選択した項目の名前を + 符号で連結したものが転記されます ( 例 : 瓦ぶき + 母屋 ) 。
断面の有効率の登録
断面の有効率の入力部分にある リストから選択 をクリックすると、別ダイアログに登録済みのリストが表示されます。設定項目は以下の通りです。なお、有効率とは、設計時に実断面の断面性能に乗じる値なので、0 より大きく、かつ 1.0 以下の値でなければなりません。
・名称 各リストを識別するためのもので、通常は接合部の名称等を入力します
・ I : 断面 2 次モーメントの有効率 ( たわみ量の検定時に使用 )
・ Z : 断面係数の有効率 ( 曲げの検定時に使用 )
・ A : 断面積の有効率 ( 軸力の検定時に使用 )
以下、このリストの下部にある各リンクの機能について解説します。
選択項目を使用
ダイアログを閉じ、リストで選択されている項目の値をプログラムの該当蘭に転記します。
編集
リストで選択されている項目の内容を別ダイアログで変更します。
削除
リストで選択されている項目を削除します。
新規登録
リストに新たな項目を追加します。別ダイアログで値を入力してください。
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