計算機能
応力計算
接地圧や基礎スラブの応力については、基本的に RC規準 20 条の規定に従って計算していますが、詳細については小社販売の「RCチャート8」のマニュアル ( 小社ウェブサイト にて公開 ) の「独立基礎の設計」の項を参照してください。
断面計算
曲げによる必要鉄筋断面積は RC規準 (13.1) 式により求めます。
付着応力度については RC規準 (16.1) (16.3) 式による曲げ付着応力度の検定を行っています。
入力項目
Lx, Ly (mm)
基礎スラブの X および Y 方向の辺長
D1, D2 (mm)
基礎スラブの基端および先端のせい
Ax, Ay (mm)
柱断面の X および Y 方向の辺長
ex, ey (mm)
基礎スラブの図心位置から柱の図心位置までの、X および Y 方向の距離 ( 正負方向については入力凡例図を参照 )
dt (mm)
コンクリート縁から鉄筋重心までの距離で、XY 両方向の計算ともこの値が使用されます ( 初期値 80 ) 。
Df (mm)
地表面から基礎スラブ底面までの距離 ( 根入れ長 ) で、埋め戻し土を含んだ基礎重量の計算に使用されます。これが 0 の場合は埋め戻し土の重量を考慮しません。
荷重種別
断面計算の条件として「長期」または「短期」を選択します。
付加曲げの考慮
基礎スラブと柱の偏心による曲げモーメント、あるいは柱に作用する曲げモーメントは通常は地中梁で負担させますが、基礎スラブに直接作用させる場合はこれを「あり」にしてください。
これを「あり」にすると、下記の Mx および My の値が入力可能になります。
N (kN)
設計用柱軸力で、基礎および埋め戻し土の重量を含まない値とします。
Mx (kN・m)
基礎スラブの X 方向断面に対して作用する Y 軸回りの曲げモーメント ( 正負方向については入力凡例図を参照 )
My (kN・m)
基礎スラブの Y 方向断面に対して作用する X 軸回りの曲げモーメント ( 正負方向については入力凡例図を参照 )
なお、Mx と My が両方指定されている場合は、それらが同時に作用した、いわゆる「二軸曲げ」状態の応力を求めます。
鉄筋
計算が実行された場合、ここで指定された鉄筋径に対する必要本数を算出します。
コンクリートの単位重量 (kN/m3)
基礎自重の計算に使用されます。
出力項目
M (kN・m)
X または Y 方向の危険断面位置における全曲げモーメント
at (mm2)
上記のMに対する必要鉄筋断面積
Q (kN)
X または Y 方向の危険断面位置における全せん断力
τ (N/mm2)
上記のQよるせん断応力度、および許容せん断応力度との比較
τa (N/mm2)
鉄筋の付着応力度、および許容付着応力度との比較
QPD (kN)
パンチングに対する設計せん断力、およびパンチングに対する許容せん断耐力との比較
必要鉄筋
指定された鉄筋径の必要本数をあらわします。ただし、ここでは鉄筋を等間隔に配置することを前提としていますので、この本数は、上記の at に対する単純な必要本数よりも大きくなる場合があります。
基礎自重 (kN)
基礎自重、または埋め戻し土の重量を含んだ基礎の重量
全軸力 (kN)
設計軸力と基礎自重の合計値
接地圧 (kN/m2)
基礎スラブ底面に生じる接地圧の最大値と最小値
入力値のエラーとは別に、偏心量が大きくて何らかの問題があると判断される場合は「情報」欄に以下のようなメッセージが表示されます。
e / l の値が 1/2 を超える
偏心のために基礎が転倒することをあらわします。
接地圧が負または 0 になる
e / l の値が 1/6 を超えるため、一部に負の接地圧が生じることをあらわします。
基礎スラブの曲げが負になる
偏心のために基礎スラブの一部に上側引張りの曲げが生じることをあらわします。
二軸曲げの偏心量が限界値を超える
二方向偏心による等価荷重が基礎スラブの核内にないため、計算結果に信頼性がないことをあらわします。
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