CD-ROM 版とダウンロード版の違いについて

弊社で販売しているプログラムには「 CD-ROM 版」と「ダウンロード版」があります。これらの実質的な内容は同じですが、プロテクト方式が違っていますので、以下で簡単にご説明します。

CD-ROM 版の場合
プロテクト方式が「ハードウェアプロテクト」と呼ばれるものになっています。
お客様にはインストール用の CD-ROM と、マシンの USB ポートに装着するキー( 1 ライセンスにつき 1 個)をお渡しします。プログラムは、このキーが装着されているマシンでのみ稼動します。プログラムを複数のマシンにインストールすることはできますが、同時に使用可能なマシンの数は、お渡ししたキーの数、つまり購入したライセンス数になります。将来マシンを買い替えた場合でも、キーがある限りは使いつづけることができます。
なお、キーの破損については(その状況、および購入後の経過日数により)無償または有償で交換いたしますが、紛失した場合の補償はいたしません。その場合は「追加ライセンス」をあらためてご購入いただく必要があります。

ダウンロード版の場合
プロテクト方式が「ソフトウェアプロテクト」と呼ばれるものになっています。
お客様にはプロテクト解除用のコード番号のみをお送りします。弊社ホームページの「製品のダウンロード」コーナーから該当する製品のインストールモジュールをダウンロードしていただき、使用マシンにインストール後、お渡ししたコード番号を入力し、インターネット回線を通じて弊社サーバーに送信することによりプロテクトが解除され、プログラムが使用可能になります。
このコードは計 2 回まで使用可能です。つまり、最大 2 台のマシンにインストールし、同時に使用することが可能です。ただし、これは 文字通りの 2 回 で、すでにプロテクトを解除したマシンからその情報を削除して他のマシンに移し変える、ということはできません。 3 台目のマシンにインストールする場合は「追加ライセンス」をあらためてご購入いただく必要があります。

これは、プログラムの起動時にそのつど認証を行うものではありません。一度認証を行ってプロテクトを解除すると、その情報がハードディスク内のある領域(通常は見ることが出来ない)に書き込まれます。したがって、プロテクトの解除後はインターネット接続は必要ありませんが、ただし、何らかの理由でハードディスクを初期化してしまった場合はその情報が消されてしまいますので、同一のマシンであっても再度の認証を要求され、回数としてカウントされます。
コードを 2 回使用可能にしている基本的な理由は、将来のマシンの買い替えやハードディスクに生じたトラブルのための「予備」を用意する目的にありますが、もちろん、お客様の判断で最初から 2 回分を使い切ってしまっても特に問題が生じるわけではありません。

どちらを買えばいいのか?
これについては、お客様のコンピュータの使用環境や考え方によりますので一概には言えません。端的な例を一つあげれば、たとえばコンピュータを 1 年くらいのレンタルで使用しているような場合は、ソフトウェアプロテクト版ではそのつど費用が発生する可能性がありますので、ハードウェアプロテクト版にすべきかと思います。
コンピュータにしてもプログラムにしても、これらは半永久的に使うものではありません。たとえば 10 年前に購入したコンピュータを現在も使用している方はあまりおられないと思いますし、10 年前の構造計算プログラムが現在でも使用可能かというと、(たとえばその間に単位系の変更や基準法の改正がありましたから)こちらも大いに疑問です。したがって、ハードウェアプロテクト版・ソフトウェアプロテクト版のいずれを選択するかは、コンピュータやプログラムの耐用年数をお客様がどのように考えるかによって違ってきます。
なお、ソフトウェアプロテクト(ダウンロード)版はハードウェアプロテクト( CD-ROM )版に比べて廉価になっていますが、これは CD-ROM や USBキー、あるいはその発送に関わる当社の負担を考慮してのもので、それ以外の理由はありません。