「地盤の許容応力度」について

プログラムの起動
インストールの方法については小社のウェブサイトの「フリーソフトウェア」のコーナーをご覧ください。
インストール後、すべてのプログラム - Structure の下の 地盤の許容応力度 を選ぶとプログラムが起動します。
プログラムの更新版が存在する場合はプログラム起動時に自動的にダウンロードされますが、何らかの理由で更新されない場合は、メニューバーの ヘルプ - プログラムのインストールサイト を選び、バージョンを確認した上で更新版をインストールしてください。
デスクトップ上にショートカットを作成したい場合は、メニューバーの ファイル - デスクトップ上にショートカットを作成 を選んでください。このプログラムは更新されるたびに異なるフォルダにインストールされますので、上記の操作はプログラムが更新されるたびに行う必要があります。

プログラムの概要と操作方法
このプログラムは、国交省告示「平 13 第 1113 号第 2 」にもとづいて地盤の許容応力度の計算を行うものです。
ここには 3 つの計算式があります。式1 は地盤調査結果から算定するもの、式2 は平板載荷試験の結果から算定するもの、式3 はスウェーデン式サウンディング試験の結果から算定するものです。まずそれらを選択した上で、各ケースごとに必要な値を入力してください。
入力後、ツールバーにある 計算 ボタンを押す ( またはメニューバーの 実行 - 計算 を選ぶか、F5 キーを押す ) と、画面右側の 計算結果 欄に許容応力度の値、及び計算に使用した係数値が出力されます。入力データに不備がある場合は右下の 情報 欄にメッセージが出力されます。
-- データの保存と読込み --
データをディスクに保存する場合は、メニューバーの ファイル - 名前をつけて保存 または 上書き保存 ( もしくはツールバー内のボタン ) を選んでください。データファイルの拡張子の既定値は jiban になっています。
-- 印刷 --
印刷するには、メニューバーの ファイル - 印刷 ( もしくはツールバー内のボタン ) を選びます。用紙は「 A4 縦置き」を標準としています。文字フォントやサイズ、用紙の余白等はすべてプログラムの既定値にもとづいて行われます。
また、メニューバーの ファイル - 印刷プレビュー ( もしくはツールバー内のボタン ) を選ぶと、事前に印刷イメージを画面上で確認することができます。

入力項目
入力項目の説明は、項目名にマウスポインタを置くとツールチップ内に表示されますが、以下の通りです。
表題
印刷時に用紙の冒頭に出力されます。
基礎の形状, B, D (m)
これは、基礎荷重面の形状による係数α及びβの計算に使用されます。
まず、「長方形」「円形」「連続基礎」のいずれかを選択してください。これを「長方形」とした場合は、基礎荷重面の短辺長さ Bと長辺長さ L を入力します。その他の場合は B のみを入力します。なお、「連続基礎」の場合は L を無限大として計算します。
Df (m)
地盤面から基礎荷重面までの深さ。
θ (度)
基礎に作用する荷重の鉛直面に関する傾斜角 ( 鉛直方向に作用する場合は 0 ) 。
φ (度)
地盤の内部摩擦角。
C (kN/m2)
基礎荷重面下の地盤の粘着力 ( 0 の場合は粘着力を無視 )。
γ1 (kN/m3)
基礎荷重面下の地盤の単位体積重量。
γ2 (kN/m3)
基礎荷重面より上にある地盤の単位体積重量。
地盤の種類
式 2 の係数 N' の算出にもちいられるもので、「密実な砂質地盤」「砂質地盤」「粘土質地盤」のいずれかとします。
qt (kN/m2)
平板載荷試験による降伏荷重の 1/2 または極限荷重の 1/3 のうちの小さい方の値 ( 式 2 の場合 ) 。
Nsw (回)
基礎の底部から下方 2 メートル以内の距離にある地盤のスウェーデン式サウンディング試験における 1 メートルあたりの半回転数で、最大 150 とする ( 式 3 の場合 ) 。
設計値 (kN/m2)
設計時に採用した長期及び短期の地盤の許容応力度の値。省略することができますが、何らかの値が入力されている場合はプリンタ出力に表示されます。

出力項目
qa (kN/m2)
計算された長期及び短期の地盤の許容応力度の値。
ic, ir, iq
θ及びφから定まる係数。
α, β
基礎の形状から定まる係数。
Nc, Nr, Nq
φから定まる係数。
N'
地盤の種類から定まる係数 ( 式 2 の場合 )。