このヘルプは各アプリに共通する操作について記したものです。各アプリの詳細についてはそれぞれのヘルプをご覧ください。

スマホで構造計算 Ver.2

本アプリの概要

これは、小社販売のWindows用デスクトップアプリ「RCチャート」および「Sチャート」に含まれる計 12 個の設計項目を iOS 版に改造したもので、iPad版アプリ「建築構造ツールボックス」と同等の機能をもちます。
一部の計算機能を割愛して単純化していますが、ここで作成したデータファイル ( XML 形式 ) はデスクトップ版でそのまま読み込むことができます。
具体的な項目は以下の通りです。

RC 関連
スラブ ・ 小梁 ・ 地下外壁 ・ 独立基礎 ・ 連続基礎 ・ 杭基礎 ・ 擁壁 ・ 荷重項
S 関連
小梁 ・ 間柱 ・ 胴縁 ・ 鋼材の一覧 ( 注

ここで行う構造計算は、日本建築学会「鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説」 ( 2018 ) ならびに「鋼構造設計規準」 ( 2005 ) に準拠したものです。
前者は「RC規準」、後者は「S規準」と略記します。
( 注
「鋼材の一覧」は Ver.1.4 で追加されたもので、部材の設計ではなく、鋼材の断面性能の一覧を表示するものです。これの操作については以下の記述は当てはまりません。

操作の概要

最初のメニュー画面に表示されている各項目をタップすると該当するアプリに画面が遷移します。各画面の左上にある矢印をタップすると再びメニュー画面に戻ることができます。
以下、各アプリで共通に使用される概念と操作について概説します。

各項目の画面は、ユーザーがデータを入力するためのものと、計算結果を表示するためのものの 2 つに分かれています。
所定の値を入力した上で画面上部にある 計算 をタップすると画面が切り替わって結果が表示される、というのが基本操作です。
この時、データに何らかのエラーがあった場合は、その内容が計算結果画面の上部にある 情報 欄に表示されます。入力画面に戻るには画面上部の 入力 をタップしてください。

ここでは複数のデータを一括して扱うことができます。
画面上部の 確定 をタップすると、現在のデータはいったんメモリ内にストックされ、次のデータの入力に移ることができます。このあたりの概念を下に図示します。



確定済みのデータ data1・ data2 の次には「新しいデータ」と呼ばれる未確定のデータがあり、それを「確定」すると data3 がストックされ、その末尾に再び未確定のデータがぶら下がる、ということです。
複数の確定データの表示制御は、画面上部にある下図のナビゲーションバーを用いて行います。


1.
メニュー画面に戻ります。
2.
分数の分母は確定されたデータの数、分子は現在表示しているデータの順番 ( 確定順 ) を表わします。未確定データの分子の値は「確定データ数 + 1」になります。
3.
確定データの「表題」の一覧がポップアップします。表示したいデータをタップしてください。
4.
現在表示中のデータの一つ前のデータを表示します。
5.
現在表示中のデータの次のデータを表示します。
6.
新たにデータを追加するための新しいデータの画面に切り替わります。
7.
以下に詳述するような、ファイル関連の操作を行うメニューが表示されます。
8.
現在使用中の項目のアイコンを表示しています。
9.
現在使用中の項目のヘルプを表示します。
10.
計算結果の画面の表示中に入力画面に戻ります。
11.
計算を実行し、( 入力画面が表示されている場合は ) 計算結果の画面を表示します。
12.
現在のデータを確定し、次のデータの入力画面を表示します。

入力操作

入力欄をタップすると画面下部にキーボードが表示されますが、ここで、右下の return をタップすると次の入力欄にフォーカスが移動します。
また、この状態でキーボード以外の部分をタップするとキーボードが隠れます。

ファイル関連

ナビゲーションバーの右にあるファイルのアイコン ( 上図 7 ) をタップするとファイル関連の操作メニューがあらわれます。
データファイルは「この iPhone 内」に保存されます。iPhone の「ファイル」アイコンから「この iPhone 内」 - 「スマホで構造計算」を選べば見ることができます。

新規作成
編集中のデータを破棄し、アプリの初期状態に戻します。
ファイルに保存
現在のデータをファイルに保存します。ナビゲーションバーの下部に「ファイル名」が表示されますので、必要に応じてこれを変更して 保存 を選んでください。
ファイル名の初期値は当日の日付で、「西暦年 - 月 - 日」 で表わします ( 例 2022-08-01 ) 。
ファイルは XML 形式になっており、自動的に以下の拡張子が付与されます ( ここにある r01・s01 等の記号は、小社製の Windows 版デスクトップアプリ「RCチャート」「Sチャート」で使用しているファイルの拡張子で、データの内容を判別する目的で付けています ) 。

  ・ ファイル名 .r01.xml ( スラブ )
  ・ ファイル名 .r17.xml ( RC小梁 )
  ・ ファイル名 .r09.xml ( 地下外壁 )
  ・ ファイル名 .r10.xml ( 独立基礎 )
  ・ ファイル名 .r11.xml ( 連続基礎 )
  ・ ファイル名 .r12.xml ( 杭基礎 )
  ・ ファイル名 .r14.xml ( 擁壁 )
  ・ ファイル名 .r15.xml ( 荷重項 )
  ・ ファイル名 .s01.xml ( 鉄骨小梁 )
  ・ ファイル名 .s02.xml ( 間柱 )
  ・ ファイル名 .s04.xml ( 胴縁 )

ファイルを開く
この項目のサブメニューに読み込み可能なファイル名がリストアップされます。読み込みたいファイル名を選んでください。