書籍のご案内 -
フリーソフトで学ぶ建築構造
計算

冒頭に戻る
目次
購入方法


その他の書籍

もう一度学ぶ構造力学
耐震設計とはこんなもの

お知らせ 2017/02/08
品薄状態が続いてご迷惑をおかけしておりましたが、増刷 ( 第 7 刷 ) いたしました。
これに伴い、弊社経由での販売も再開しますが、常時在庫がある訳ではないため、納品までに最大一週間ほどかかる場合があります。お急ぎの方は通販あるいは書店にてお求めください


判型 B5判 175 ページ
出版社 丸善プラネット(株)
ISBN 978-4-86345-075-2
税抜価格 2,600 円 (税込 2,808 円)

これは、フリーソフトとして公開中の小社製のプログラム「ビルディング・エディタ Ver.5.1」を使い、2 件(鉄筋コンクリート造ならびに鉄骨造)の実際の建物のデータの作成手順を示すことにより、プログラムの操作手順を習得し、と同時に構造計算の基本的な考え方とノーハウを身につけてしまおう、という「一挙両得」を考えて作った本です。
完成された構造計算書を提示し、それに逐次解説を加えながら構造計算のノーハウを伝授する、というコンセプトの本なら他にもあります。しかし、「構造計算書を作りながらノーハウを習得する」という本はなかなかありません。そういう意味では「ちょっと変わった本」と言えるかもしれません。
構造計算を行う時に、あらかじめどこかに「完成された構造計算書」があるわけではありません。当然ながら、いくつかの「試行錯誤」を経て最終的な結論に至ることになります。
前述の通り、この本のコンセプトは「構造計算書を作りながら・・・」ということにありますので、その「試行錯誤」の部分も積極的に取り入れられています。つまり、より「実践的」なのです。
本書のもう一つの特長をあげておくと、それは「プログラムによる構造計算」にある程度特化した内容になっていることです。「構造計算はプログラムによって行うもの」という認識がここまで定着しているにもかかわらず、それによって生まれた独特の計算手法、あるいは特有の問題点について取り上げた本はほとんど目にしたことがありません。
そのような観点から、本書では、たとえば「手計算との違い」とか、あるいは「平面解析と立体解析の違い」というような話題を極力盛り込むようにしました。

1 章 構造計算の基本 及び 2 章 構造計算プログラムについて では、主として初学者を対象とし、実際に作業を行う前に「どうしても知っておかなければいけないこと」を解説しました。
3 章は鉄筋コンクリート、4 章は鉄骨造の例題を使った操作演習です。たんなるプログラムの操作の習得で終わらないように、「なぜこのようなデータを入れるのか」「なぜこのような結果になるのか」についても折にふれて解説しています。
5 章 知っておきたい用語集 は、「プログラムによる構造計算」の日常化によって定着した、いくつかの独特の用語について解説したものです。
6 章 よくいただく質問集 では、プログラムのユーザーから小社のサポート係に寄せられた質問のうち、特に多いもの、あるいは特に重要と思われるものを取り上げて解説を加えました(これは、現在プログラムのサポート契約がある方を対象に配布している「 Q&A 集」に手を加えたものです)。
本書は主として構造計算の初学者を対象としたものですが、この「よくいただく質問集」は、このプログラムを実務に活用しておられる実務者の方々にとっても有用なものと考えています。

目次
1章 構造計算の基本
1-1.基本中の基本
構造計算とは何をするものなのか / 力とは? / 構造体のモデル化
1-2.準備計算
常時の荷重 / 積雪荷重・風荷重・地震荷重 / 地震荷重の表わし方 / 地震荷重の分布 / 地震荷重の大きさ
1-3.応力計算
変形・応力・剛性 / 変位法とは? / 応力度 / 曲げモーメント図 / 曲げモーメントとせん断力 / 立体解析 / 剛床仮定 / 電卓による応力計算
1-4.断面計算
曲げモーメントの重要性 / 許容応力度と許容曲げモーメント / 鉄骨部材の許容曲げモーメント / 座屈という現象 / RC部材の許容曲げモーメント / 許容せん断力 / 二つの許容応力度
1-5.大地震に対する検証
二つの地震荷重 / 計算ルート / 層間変形角と剛性率 / 偏心率 / 強度志向と靭性志向

2章 構造計算プログラムについて
2-1.構造計算プログラムの成り立ち
電卓からコンピュータへ / 一貫計算プログラムとは?
2-2.プログラムの認定制度
認定制度のルーツ / パソコンへの適用 / 制度の有名無実化

3章 鉄筋コンクリート造建物の例題
3-1.建物の概要
建築図 / 構造図 / 仮定断面 / 床荷重 / その他の荷重
3-2.データの作成
プログラムのインストールと起動 / 画面の説明 / 建物形状の基本データを入力する / 床荷重リストを作成する / 小梁リストを作成する / 補足)部材符号の付け方 / 柱リストを作成する / 柱を配置する / 大梁リストを作成する / 大梁を配置する / 壁を配置する / 2階のデータを作る / 耐震壁の配筋を指定する / R階のデータを作る / 床組を配置する / スラブ上の雑壁を配置する / パラペットの荷重を配置する / その他の計算条件を入力する / 軸組図で確認する / 準備計算を実行する / 応力計算を実行する / 補足)基礎の浮き上がりについて / 計算結果を確認する / 計算ルートを指定する / 補足)RC造の計算ルート / 断面計算を実行する / 補足)コンクリートと鉄筋の使用材料 / R階の梁断面を変更する / 補足)梁の外端・内端 / 2階の梁断面を変更する / 2階の柱断面を変更する / 補足)なぜ壁の周辺に応力が集中するのか / 1階の柱断面を変更する / 構造計算書を印刷する

4章 鉄骨造建物の例題
4-1.建物の概要
建築図 / 構造図 / 仮定断面 / 床荷重 / その他の荷重
4-2.データの作成
建物形状の基本データを入力する / 床荷重リストを作成する / 小梁リストを作成する / 柱を配置する / 補足)冷間成形角形鋼管について / 地中梁を配置する / 1階の壁を配置する / 1階の床組を配置する / 2階の大梁を配置する / 補足)大梁の継手と接合部 / 2階の床組を配置する / バルコニーの手すりの荷重を配置する / 3階のデータを作る / R階のデータを作る / パラペットの荷重を配置する / その他の計算条件を入力する / 補足)鉄骨造の計算ルート / 準備計算を実行する / 柱脚のデータを入力する / 補足)鉄骨柱の柱脚 / 応力計算を実行する / 断面計算を実行する / 補足)鋼材の種類

5章 知っておきたい用語集
構造スパン / 構造階高・標準梁せい / 標準スラブ厚 / 標準床 / 床組 / 追加荷重 / 追加建物重量 / 追加地震力 / 節点重量 / 剛性の基準柱 / 壁エレメント置換 / 耐震壁の剛性低下率

6章 よくいただく質問集
6-1.建物の形状に関するもの
複数のスパンにまたがる梁はどのように作るのか
平面的に傾斜した梁はどのように作るのか
立面的に傾斜した柱(中折れ柱を含む)はどのように作るのか
立面的に傾斜した梁(山形ラーメンを含む)はどのように作るのか
部分地下や傾斜地に建つ建物はどのように作るのか
地中梁を配置しないフレームの支点の回転拘束はできるか
吹抜けやスキップフロアをもつ建物はどのように作るのか
吹抜けがある階の剛床の解除はできるか
多層にわたる壁やブレースを作ることができるか
屋外階段のような架構外の構造体はどのように取扱えばいいか
床の水平ブレースはどこで入力するのか
片持ちスラブや出隅スラブはどのように入力するのか
二辺固定や三辺固定のスラブを作ることができるか
柱の途中に片持ち梁がある場合はどうすればいいか
「階高」とはどの位置の高さをいうのか
「GLから1階床までの高さ」とは何か
「パラペットの高さ」の入力は何のためにあるのか
風圧力計算時の建物の高さはどのようにとるのか
6-2.荷重に関するもの
積雪荷重を入力したのに考慮されていない
「風荷重の計算を行う」と指定したのに計算されていない
地下壁に作用する土圧や水圧を考慮したい
基礎の偏心による曲げや地震時の杭頭の曲げを考慮したい
移動式のクレーンの荷重を考慮したい
6-3.部材剛性に関するもの
吹抜けに接している大梁の剛性増大率はどのように考慮されるか
スリット付きの壁が梁の剛性増大率に考慮されない
耐震壁の上下の梁の剛性増大率が1.0と表示される
ピン(半固定)の鉄骨柱脚の応力をベースプレート位置で評価したい
埋込み柱脚や根巻き柱脚はどのように指定するのか
6-4.応力計算に関するもの
「長期応力計算時に剛床仮定を解除する」という指定は何なのか
「長期応力計算時に柱の軸変形を無視する」という指定は何なのか
布基礎のある建物はどのように扱うのか
べた基礎の地震時の接地圧については検討しないのか
地震荷重時の応力図が正加力時のものしか出力されない
直交方向に加力された時の地震時応力は出力できないのか
「引張ブレース」と指定したブレースに圧縮力が生じている
各種の規準などによる応力の割増しが応力図上に反映されていない
6-5.層間変形角・剛性率・偏心率に関するもの
層間変形角が上下階のスラブ間の距離で計算されていない
雑壁を無視した時の剛性率・偏心率の値には何か意味があるのか
剛性率算定時の層間変形角の算出方法はどれを採用すべきか
6-6.断面計算に関するもの
2007年の国交省告示第594号への対応はどうなっているか
耐震壁の開口補強筋の検討は行わないのか
耐震壁周辺の柱や梁の断面の検討は行わないのか
鉄筋の付着の検討はどのように行っているのか
限界鉄筋比とは何なのか
RCの柱梁接合部の計算は必ず行わなければならないのか
柱の二軸曲げ・二軸せん断の検討は行っているか
鉄骨梁のウェブにスカラップによる断面欠損を考慮したい
複数の梁を断面計算時のみ単一の梁として扱いたい